子ども時代の感動は一生のたからもの
絵本館ホップツリーのスライド1
絵本館ホップツリーのスライド2
絵本館ホップツリーのスライド3
絵本館ホップツリーのスライド4
絵本館ホップツリーのスライド5
絵本館ホップツリーのスライド6
絵本館ホップツリーのスライド7

2022年5月の活動報告

この記事は金沢プレイルームが会員様向けに発行する「アトリエ通信2022年6月号」に修正を加えたものです。

ダイナミックなトロッコ遊び

テーブルの幅と同じ、90cmの高さのある、大きくて丈夫な紙管が8本。

これは歴代の子どもたちともずっとあそび継がれてきた、アトリエのとっておきの財産です。天板の板を転がり落として、ドーンドーンと地響きたてたり、大きな筒の中をトンネルのようにくぐろうとしたり、またがってお馬さんごっこをしたり。

そんな紙管を使ったさらにダイナミックな活動が「トロッコ遊び」です。

均一に並べた紙管の上に天板をのせ、ゆっくり転がして、電車のように子どもたちをのせて遊びます。これは原理でいうと昔の人が大きな石等を運んだコロの原理。

円柱の丸太やパイプが重さを分散し、回転することで円柱の外周の長さの分の距離を進み、少しの力で重いものを運ぶことができます。

ところでアトリエにある紙管は8本。うまく転がせられればアトリエの端から端までを一気に走り、電車や空飛ぶじゅうたんのように快適ですが、遊んでいるうちに車輪のための紙管が進路上から無くなりますと、シーソーのように傾いてドーンと落ちてしまいました。

それはそれで子どもたちもキャーっとはしゃいでたのしみますが、回数を重ねるうちにだんだんと、どうすれば落ちずに最後まで乗れるかと考え着くようになります。

円柱を並べ直したり、乗る場所、体重をかけるのをだんだん体で覚えていく。

「この間のあの紙管で遊んだ、あの活動が楽しかった!」と、子どもたちがいつも言ってくれるトロッコ遊び。

円筒の石膏オブジェ

トロッコ遊びの後の作品づくりは石膏を転がして作るオブジェ。円柱ケースに溶かした石膏を入れ固まるまでひたすら転がすと、遠心力でケースに巻き付いた中にはきれいな空洞が。

試作を見せると「トイレットペーパーだ!どうやったらこういうあなができるの?」「遠心力だよ。穴が真ん中にならないから、しっかり転がし続けて!」

転がしていると固まった印に重たかった円柱ケースの転がり方がビューンと変わります。

実は穴に少しの個性が出ても面白い作品のはずなのですが、どうしてもできるだけ真ん中に開けたい子どもたちは一生懸命休まずに転がしたおかげで、みんなきれいにまん丸い穴になりました。

さいごに上下の薄い石膏の膜をパリンと割って穴を除くのは、作った子の特権です。

波段ボールの版画

.