この記事は金沢プレイルームが会員様向けに発行する「アトリエ通信2022年10月号」に修正を加えたものです。
面線点:ミロに挑戦!木炭で抽象画
ビーズで遊んだ後、子どもたちの前で、スペインの画家、ミロの図録を開きました。
日本の”書”や水墨画に影響を受けたミロが、いろいろな”線”で作品を残したことを話しながら、いろいろなミロの絵を見てもらいました。
いつも子どもたちが絵画を描くのにパワフルなデッサン木炭画を描くときに引かれる濃い線、粉で手を真っ黒にして描く子どもたちと、そのままのエネルギーで抽象画を描いてみたいとずっと思っていました。いつもは絵具で塗ってしまうので、消える運命のこの自由な線をそのまま残せたらと。
でもあらためて「自由な線」を描くとは?落書きとはちょっと違う。落書きと、ミロの描く線がどう違うかなんて、言葉では説明などできません。
ちょうどこの時富山で開催されていた「ミロ展」を見に行き、実際の作品を見ることで、大変参考になりました。
ミロの真似をしようというわけではありません。参考に子どもたちに見てもらったのはエッチングの黒い線の構成と色の版画の連作(無題の作品)。「このような作品もある」と知らせたかったのです。
でもあらためて「自由な線」を描くとは?落書きとはちょっと違う。落書きと、ミロの描く線がどう違うかなんて、言葉では説明などできません。
ちょうどこの時富山で開催されていた「ミロ展」を見に行き、実際の作品を見ることで、大変参考になりました。参考に子どもたちに見てもらったのはエッチングの黒い線の構成と色の版画の連作(無題の作品)。
いかに自由な線を子どもたちから引き出せるだろうか考えて、さっきあそんだビーズを落として「この飛び跳ねるビーズの気持ちで線を描いてみよう」と伝えました。こうかな?と恐る恐る子どもたちは書き始めます。だんだん線が増えてぐちゃぐちゃになっていきます。描いた木炭を手でこすってグレーに伸ばし、消しゴムで消し、また木炭で黒く重ねていきます。
同じところばかりぐるぐる描いている子もいれば、走り回って描いている子もいる。ありのままを重ねて残したかったのです。
ミロの真似をしようというわけではありません。ミロのように「こんな線でこんな絵を描く画家もいるんだ。こんな絵があっていいんだ」と知らせたかったのです。それをアトリエでやったっていいんだと、感じてもらいたいのです。
最後に個人作品も。あらためて図録と先生の見本を見てもらい、好きな線で描いてもいいんだと伝え、木炭とクレヨンで書きました。手順はさっきと同じはずですが、これは誰一人として同じでない、まるで違った作品になりました。
金属部品の版画
アトリエには積木とモザイク以外にも童具館の様々な童具、積木を取り扱っていますが、「カラーブロック」という変わった積木は独特の出っ張りのある形が組みあう色付きのピース。鉛筆のような棒状の「ケルンスティック」秘密はどの積木、童具にも規尺がそろっていて、どの童具も、工夫すればわくわくトレイなどにぴたりと入れることができること。
そこでこのように、いろいろな童具でパターン遊びができました。
最後の隙間ができるだけ埋まるまで、モザイク「棒」の小さなパーツを探す子、少しくらいの隙間よりも、好きな色や形をあつめ、気に入るパターンを作るのにこだわる子がいて、工夫を凝らして楽しんでいました。
かずの木あそびと丸棒のレリーフ
長さの違うかずの木をバランスをとって積み上げる
平行に並んだかずの木の木琴。ビーズのバチで叩くと音がなりました。
ベニヤ板に丸棒を構成した作品をつくりました。
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